ゆず庵

今日、念願のゆず庵に来た。
なんで念願かというと、我が家の比較的近くにできたからだ。
気付いたのは去年の 10 月頃で、その頃は建設中だった。
それが去年の暮れにオープン。

その後、ボクもすっかり忘れてて……。

そして二ヶ月経った今日、行ってみた、というわけだ。
しかしすごいな、焼肉きんぐに引き続きゆず庵までも増殖しているのか。物語コーポレーション(運営会社のこと)、快進撃だな。

前にも日記で書いたが、愛知勢の東京進出がわりと目立つ。コメダにブロンコビリーにこの物語コーポレーション。実はブラックサンダーで有名な駄菓子のユーラクも愛知の血が入っている(現社長が愛知出身)。豊橋にはユーラクの直営店があるほどだ。

というわけで、しゃぶを堪能しますた。
うーん、肉の質はけっして良くないんだよねー<ヲイ

ただ店名の通り柚子とそして細切りネギがあって、これと一緒に肉を食うとあら不思議、くどくない! いくらでも食える! ってなっちゃうのが不思議なんだわ。あとデザートも食べ放題なのがうれしい。他の食べ放題チェーンは肉やご飯は食べ放題でも、デザートは一回だけっていうところがほとんどなのよね。

久しぶりにゆず庵

アメリカの話ではあるが、EV を買った人の 20% の人がガソリン車に戻ったそうだ。
ボクにとっては驚きの数字である。
もっと多いと思っていたからだ。
EV における充電時間と航続距離は「ガソリン車の方がいいや」と思わせるに充分な欠点だと思っていたからだ。もっとも航続距離に関してはだいぶ改善されたというか、テスラなんかはムリヤリ大量の電池を積むことによって解決している。しかし電池容量の多さはそのまま充電時間が長くなると言う問題がある。

ただアメリカで EV を買う層はまだまだ富裕層の割合が高く、セカンドカーとして運用している人も多いのではないだろうか? メインのガソリン車が別にあって。それならば次も EV にしようという気持ちは解るしボクでもそうしたかもしれない。

さて、日本はどうか?
自宅の駐車場に急速充電ができる電源を引くのはけっこうな金がかかるらしい。もっとも自宅なら使わない間はずっと充電できるわけだから、急速充電じゃなくても良いという考えはアリだと思う。また、ガソリン車のようにガソリンスタンドに行かなくて済むという大きなアドバンテージもある。自宅で充電できれば、車に乗り込むと常に満タンなのだ。

問題はマンションの立体駐車場や月極駐車場だ。これらに充電設備をつけるのは大家にとってはハードルが高いように見える。もっとも月極駐車場(やコインパーキング)に関しては競争原理が働いてすぐに装備されそうな気もする(充電設備があったほうが客が集まりやすい)。
ただ、盗電対策とかめんどくさそうだし、電気代をどう管理するのかとかもありそう。

今までの経験上、ボクが次に車を買い換えるのは 2027 ~ 2028 年だと思われるのだが、果たしてその頃の自動車事情はどうなっているだろうか。

さて、今日は夕方手前に車検が終わったとの連絡があったので、16 時頃早引けした。
で、さっそく慣らし運転じゃないけど、少し長距離乗ってみた(60km くらい)。スタビライザを交換したせいか、心なしか乗り心地とコーナーの反応がカチッとしたように感じた。ハンドルの反応も良い感じ。車検に出すと、車ってだいたいシャキッてするよねw
で、買い物したりしたあと、車検祝いと言うことで(何それ)、しゃぶしゃぶを食べに行った。
久しぶりの『ゆず庵』。チェーン店系の安いしゃぶしゃぶ屋の中では個人的に気に入っているお店だ。

ここはいつの間にやら人気なお店になってしまったので、18 時台には店に入った。案の定、すんなり座れた。
しかし 19 時を過ぎるとあっという間に満席になってしまった。すごいな、ゆず庵。ちょっと密が心配だ(汗)。
そして食べるのに霧中でまた写真を撮り忘れた(汗)。慌てて何枚か撮ったw
ちなみにゆず庵に来たのは一年以上ぶりらしい。

今回、4 枚目の写真のデザートがちょっと気に入った。ブルーハワイ味のゼリーの上にソフトクリームが乗っているだけなんだけど、セリーがねけっこう濃いと言うか、かなり粘土っぽい食感ででも味はゼリーっていう面白い食べ物だった。

iPad Pro 11 インチの話とゆず庵

新しい iPad 買った。11 インチ第二世代
買ったのは 6/24 のことだけどね。
で、自宅で今まで使っていた iPad Pro の SIM を新しい iPad に装着。
んでもってデータ移行。

iOS / iPadOS の移行は非常に簡単だ。新しい機械を古い機械にかざすだけ。
これでデータからアプリからなにもかもが移行される。

って Android もそうなのかもしれないけどね……最近の Android を使ってないので解らないが。

だが実はこの新しい iPad、本来は舞鶴取材旅行前に手に入れる予定だった。というのもこの新しい iPad のカメラには広角レンズがついているのだ。だから背景資料とるには iPhone XS よりいいと思ったのだ。しかしコロナ禍のせいで生産が遅れているらしく、本来 5 月中に買えるはずだったのだが、ボクの手元に届いたのは 6/24 だったのだ。

で、冒頭のツイートにつながる。
データの移行はできたものの、キーボードがないのでこのままでは開発には使えない。
というわけでキーボードを買いに秋葉に行ってきたよというのが、今日の日記である(ぁ

今、ボクには車がない。車検が切れて、廃車にしてしまったからだ。
そして新しい車を買う準備が、忙しいくてできていない。
ので、電車で行った。電車の中はけっこう空いてた。

ところが秋葉のヨドバシ Akiba にはボクが買おうと思っていた Magic Keyboard は売り切れだった。
まじか……。
店員に問い合わせたところ、吉祥寺店にはまだあると言うことなので、吉祥に行くことにするwww

それから総武線お茶の水まで行き、そこで中央線に乗り換えたのだが……来たのが中央特快だった(汗)。
マジかw
中央特快は吉祥寺には止まらないのだ。中野の次は三鷹だ。
仕方がないのでそのまま三鷹に行き、いっかい改札を出てから入り直して中央線に乗ろうとしたら、次来る上り電車も中央特快だったwwww なんだよ、普段だと全然来ないくせに!! というわけで総武線で吉祥寺駅に戻る。

無事、Magic Keyboard は買えたので、バスで家まで戻った。バスに乗るのも久しぶりだなぁ……。渋谷に出向に行っていた頃があってその時は毎朝バスで吉祥寺に行ってたなぁなんてことを思い出す。2017 年のことだ。

ところが帰ってから実際に iPad に Magic Keyboard を装着してみると驚愕の事実が判明する。Smart  Keyboard の様に iPad の裏側にたためないのだ。本当にただのキーボードなのだ。Magic Keyboard をつけたまま iPad をタブレットとしては使えないのだ! iPad をタブレットとして使いたい場合、Magic Keyboard から iPad を取り外さないといけない。
なにそれ!? 意味ない……。

Magic Keyboard とは、iPad Pro を完全にノート PC にするためのキーボードだったんですな。

これは困った……タブレットとして使っているときに Magic Keyboard の置き場に困る。かといってもう返品はきかないしなぁ……誰か Smart Keyboard と交換しない?(ぁ

もちろん Magic Keyboard 自体はとても良いものだというのは解る。キータッチも軽く、そして頑丈感も感じられる。あとバックライトがあって暗い所でもキーが見えるのもいい。実は舞鶴取材旅行の時、夜、車の中でプログラミングをしていたんだけど、Smart Keyboard ではまったくキーが解らず苦労したのよね。そういう意味もあってバックライトのある Magic Keyboard がイイと思ってたんだけど……結果的に失敗だった。
しかも Magic Keyboard を装着した状態では厚みがありすぎて、今までのカバンに iPad が入らなくなってしまった。

まぁ、もともとこのカバンは色んな所が壊れてて買い換える予定ではあったからそんなに大きな問題ではないんだけど。

あと Magic Keyboard で感動したことが一つ。それはタッチパッド
ボクはタッチパッドが大嫌いで、あんなモンを発明した Apple はクソの中のクソ。あんなもん流行らせやがって、ほんと死んで欲しいって思ってるくらいタッチパッドがキライなんだけど……なにこれ? Magic Keyboard のタッチパッド、すげー使いやすいんだけど。思った通りの場所にマウスカーソルを持って行けるし、ボタンもそこでぱちっと決まる。ドラッグ&ドロップも指がつるなんてこともない。

えええ、どういうことなの?

どうやら Windows 機についているタッチパッドがクソなだけらしい。いろいろ同僚や友人・知人に話を聞くと、Mac Book も含めて Apple のタッチパッドはとても使いやすく、それから離れられないから Apple 製品を使い続けているユーザもいるのだとか。
まじかー……知らなかった……タッチパッドがこんなに役に立つデバイスだったなんて…… Apple 以外のメーカーも頑張れよ……もう……。

というわけで Magic Keyboard、ほんとどうしよう。いっそ売っ払ってしまおうかしら?

で、新しい iPad 用の壁紙作ってた。疲れた……orz
あとねー、1/2 summer の小冊子の三冊目の表紙のデータがないんだよ。旧 iPad Pro にはそのデータで壁紙作ってるので、ないわけじゃないはずなんだけど……開発用の HDD のどこを探しても見当たらない。おかしいなぁ……。

疲れた原因はお腹が空いているからだということにも気付く。
iPad のことで頭が浮かれすぎていた。というわけで朝ご飯兼昼ご飯兼晩御飯を食べよう。
行ったのはゆず庵。久しぶりのしゃぶしゃぶだ。

しかし肉がえらい薄くてちゃっちぃなぁ……こんなだっけ? 肉質おちてない??(ぁ

あと人すごかった。コロナ禍だからあんまり外出てないかなって思って油断した。
ほぼ満席だった。
ただボクらが入った時間は 21 時頃だったので、新規のお客さんはもういなくて、減る一方ではあったけどね。

お腹いっぱい食べてしまった。

半年以上ぶりのゆず庵とびっくりドンキー

土日、特に書くことないんだけど、写真のフォルダを見ると食い物の写真があったのでとりあえず記事化することにした。まずは土曜日。
土曜日はゆず庵に行った!
なんかゆず庵って頻繁に行ってる気がするんだけど、日記を見ると去年の 6 月以降いってないらしい……。そうか、そんなに離れていたか。ここの割引券は最大 15% 引きなんだけど、さすがに有効期限が切れていた。

ここは味はどうなんだろうね。中の下とかそんなもんだと思う。お肉の種類も少ないし、肉も決して良くもない(^^;
ただここで気に入っているのは、メニューの種類の豊富さと、頼むとすぐ出てくると言う点である。
ほぼ同じ値段帯で同じくらいメニューが豊富なかごの屋は出てくるのがとにかく遅い。そしてどん亭はここまでメニューが多くないしお肉がイマイチ(つくねが別料金なのが特に NG)、温野菜しゃぶしゃぶは高い、しゃぶ葉はセルフという具合で、まぁこのゆず庵がボクの中でバランスのとれた店なのであった。

ただうるささではどうなんだろうねぇ……どん亭が一番静かかねぇ?
贅沢を言えば、木曽路が一番静かで落ち着ける気はする。もっとも木曽路に行ってしまうと、一人一万円は余裕で超えるけど(汗)。

と、ゆず庵でがんばって文字数稼いでみた(ぁ

日曜はびっくりドンキーへ。こちらも久しぶりな気がする。日記によると、去年の 5 月だからだいぶ経ったなぁ。こちらも半年以上ぶりだ。とはいえびっくりドンキーは大幅な値上げがあってからというもの、行く機会はとんとへった。もうファミレスの値段じゃないとボクは感じている。
300g のセットが 1000 円超えるんだもんなぁ。さらに 10% 乗ると 1500 円とか行っちゃう。デザートを頼んだら 2000 円オーバーは確実だ。2000 円を超えるんだったら、もっとちゃんとしたレストラン行っちゃうよね。

これはモスバーガーにも言えることだ。ボクがモスバーガーに行くとだいたい 1000 円超える。
1000 円超えるんだったら、独立系のハンバーガー屋に行っちゃうよってなる。

事実、その流れはボクだけではないようで、モスバーガーや無印良品(つまり普通の所よりはものも良くて値段もある程度するようなお店)なんかは高級店には当然かなわず、かといって激安店には価格でもかなわず、中途半端なお店とみられてしまい、客足が遠のいてるらしいのだ。
なんとなく解る気がする。2000 円出すんだったら、じゃぁもう 1000 円や 2000 円出してもっといいもの(おしいいもの)食べるよ、ってなる。

閑話休題。
ボクはびっくりドンキーに行くと、かならずカリーバーグディッシュを頼む。というかそれ以外は特に頼まないのだが、今回は四川麻辣ハンバーグを頼んでみる。おお、わりと山椒の効いた本格的な辛さ。でもなー、前にも何かの記事で書いたと思うけど、山椒ベースの辛さってご飯に合わなくない? ボクはそう感じる。
だから麻婆豆腐も豆板醤ベースのヤツはご飯がすごく進むんだけど、四川の山椒ききまくりのヤツはどっちかっていうと麺類の方が合うと思うんだよねー。そんなわけでボク的には失敗。ご飯なしにしてもらって、炭水化物は他のを頼めばよかったかなぁ……と思いつつ。
デザートがおいしかったので満足!

またお前は肉の写真を撮り忘れおって!

まぁ、コレと言ってまた日記のネタはないんだけど……。
ない日は別に書かなきゃいいじゃんって思うんだけど、いちおう写真はあるので書く。
日記だからいいじゃない、内容がなくたって。
ボクがおじいさんになった頃、見返すことができれば。
それでいいのかもしれない。

などという言い訳はさておき、ゆず庵のサービス券が 6 月いっぱいで切れるからゆず庵行こうということでいつも行く小金井店に行ったら、すげー人! まじか……これは並ぶ気にならん。他に近くにないか? と思って検索したら足立橋本所沢。う~ん、位置的に所沢かなぁ……このまま小金井街道を北上すれば所沢に出るし……。

ついたらお店がピカピカ。新設店らしい。注文する端末も今までと全然違う。液晶が高精細になっている。しかし、それを生かして一枚の大きな写真にメニューがいろいろ載っているのでどの辺をタッチすれば目的のメニューになるのかがよくわからない(古い端末は、メニューごとに□で区切られていた)。

あと新人が多い。新設店ってそういうもの? 新設店こそベテランを配置すべきじゃない?
あれか、現地(所沢)でスタッフを募集したからか……。まー、ミスが多かった。
別に困るほどではなかったが、「来て出てくるのが遅い」「出てくるものが間違っている」「注文したのに出てこなかった」の三つをゆず庵で初めて体験した。そもそもゆず庵とはそういうのがない店だったのだ。
今後の成長に期待である。

そして肉の写真撮り忘れた(ぁ
個人的には〆の雑炊がうまく出来たので、良しとしよう(ぇー

中屋とゆず庵の写真

お昼は中屋といううどん屋に行った。
今回ははじめてかけを頼んだ。実はかけは同僚が食ったとき、美味しくないと言っていたのでちょっと気になっていたのだ。そして美味しくないと言った理由がわかった。一見、ちょっと食べた感じではうっすいうどん汁にしか感じないのだ。ダメな人はダメかも。

たしかにボクももうちょっと塩気が欲しいかなとは思ったんだけど、出汁はとれているし、徳利に入っている煮汁を足すと味を調節できるので、ボクは普通に食べられた。さらに言うとするなら、うどんが割と小麦粉小麦粉しているので、余計に味が薄く感じてしまうのかもしれない。

夜はしゃぶしゃぶでフィーバー!
って、ゆず庵だけど(汗)。
最近はちゃんと忘れずに写真を撮るようになった。けど、頼むモノもそう変わらないから、もう撮らなくてイイよね……って、日記を書いてて思った(ぁ。今回の目玉はマツタケのお吸い物と牡蠣フライかねぇ? お吸い物は香りだけは楽しめたけど、なんか永谷園のマツタケ味お吸い物あるじゃない? あれがけっこうケミカルに感じてしまうせいで、ゆず案のもなんかけっこう臭いが濃かったので、ケミカルっぽく感じてしまったw

そこに余地があるから

なんとも切ない記事を見つけたので、それから派生した話を一つ。ジャンル的にはなんだろうねぇ、哲学に近いのかしら? とはいえ、そんな大仰な話ではない。

生きるという事は大変だ。それでも人類は社会というものを形成し、自然界の弱肉強食の世界からはある程度離脱することに成功した。とはいえ、この社会の中での生活がけっして誰にとっても幸せに過ごせるというものでもない。
戦争、いじめ、経済格差、様々な差別などなどの問題が社会の中に溢れかえっている。
結局のところ、これだけ科学が発達し、社会制度が発達しても、誰しもが食うために一生懸命だ。

なぜかくも、この世界は過酷なのか。

幼少の頃からそう思ってはいたけれど、その答えもたくさんあったように思う。弱肉強食というのもその一つだろうし、人間が持つ欲望・自己中心・妬みなどを揚げる場合もある。自然災害ももちろん原因の一つだろう。
ただ、これら全ては、一つの理由に集約できないか? と、漠然と思ってきた。

ところで(きん)という物質がある。我々の社会では価値の高い金属として有名だ。あの金は超新星爆発がないと生まれない元素であることをご存じだろうか? 恒星(太陽)が燃え尽き、自分の重力で大爆発を起こしたときの超高温や高重力で原子と原子がくっついて生まれたのが金だ。
金に限らずより重い原子は、すべて超新星で生まれる。また鉄を含むそれよりも軽い原子は、恒星の中で作られる。これらは水素ヘリウムが、恒星内部の高重力と高熱によって、元素合成が起きて作られるのだ。
夜空を見上げると、たくさんの星々が瞬いているが、あの中で、鉄ばかりでなく岩石の元となるケイ素や、硫黄塩素などなど様々な原子が作られているのである。

つまりボクらの足許にある地球、そしてボクらの身体を構成する物質は全てがあの星々の活動によって生まれたのである。その中でも特に金は、超新星によってのみ生まれた元素なのだ(恒星が全て最後超新星爆発をするわけではない)。
もちろん宇宙規模で見れば、超新星なんて至る所で起きてはいるが、その時生まれた元素がこうして宇宙の至る所に広まって、ボクらが住んでいる地球の中にも埋もれている。非常に浪漫あふれる話ではあるが、同時にこの原子たちの広まりに恐ろしさをさえ感じる。
あの広大な宇宙に、つまりこれだけの原子が漂い、そして宇宙の果ての果てにまで行き届いているのだ。

そう、これこそが、ボクらが生きることを大変にしている元凶なのだと気づいたのだ。

高校だったか中学だったか、化学の授業の時、物質は均等になろうとするというのを教わったと思う。偏りのあるものはなるべく平らになろうとする。もちろん、それが不可能な場合もある。せき止められていたり重力があったりして、平らになれないこともあるが、とにかく物質はまんべんなく混ざろうとするのだ。そして何もない場所があれば、もちろんそことも混ざろうとする。つまり広がろうとするのだ。
だから、宇宙中に水素とヘリウムだけでなく、恒星によって作られた様々な物質が広がっていった。広がれるところがあれば、そこに原子はどんどんと広がっていく。そう、そこに自分たちが入る「余地」があるからだ。
これとボクらの社会となんの関係があるのか?

生物もまた、そこに余地があれば入ろうとするのである。

生きるためにとか、生存圏獲得のためとかではなく、そもそも我々はというか、物質はどこまでもどこまでも広がっていこうとするものなのだ。そこに入り込める「余地」があれば、勝手に入っていってしまうのである。
思考や哲学は関係ない。原子も、分子も、元からそうなのだから、それらで構成される遺伝子もまた同じ性質を持ち、そしてその遺伝子で作られたボクらもそうなのである。ちょっとでも隙があったら入り込む。そこにすでに何かあるなら、追い出したり融合したりしてやっぱり進出する。
欲望とか利己的とかなどというのは思考を持った我々が考え出した後付けの理由であって、そんなものがなくても、我々(というか、我々を構成する物質)は、広がり、そこに何かあれば侵略し、もしくは融合し、そしてまた広がるものなのである。
つまり人間が他人をおしのけて自我を押し通すのは、ずばりそのまま元素が宇宙に広がっていくことと同じことなのだ。金持ちが満足せずに搾取を拡大するのも、国家が空白地帯や他国に侵出するのも、弱者を追いやるのも、はたまた宇宙開発に乗り出すのも、全ては余地を求めて広がろうとする物質の本質なのだ。だからこれから先どんなに社会が成熟しようとも、過酷な世界なのは変わらないのかもしれない。少なくとも宇宙が生まれて 138 億年、ずっとそうだったのだから。

だけれども我々はその広がろうとする物質によって、知性を得た。その知性もまた広がろうとすることに支配されてはいるものの、異なる思考や思いができるようになってきた。138 億年かけて宇宙が生み出した、新しい概念・新しい仕組みかもしれない(もちろん、知的生命体は過去にも生まれて新しい概念を作り出せていたかもしれないが)。
それが正しいことなのか間違ったことなのかは解らない。間違っているなら、やはり広がろうとする物質たちに駆逐されて終わるだろう。
しかし、間違っていないなら、もしかしたら、新しい物質の法則が生まれるのかもしれない。ボクはそれに期待している。

などということをしゃぶしゃぶを食いながら考えて……いたワケでもないが、ゆず庵に行った!