今週は出向の仕事とは別に、ドラマ CD を作っていた。
52 分、35 分、30 分の計三本。
自宅開発機は Windows 10 を入れた後、特に開発には使っていなかったので、ドラマ CD の制作環境もなかったため、そこからのスタートとなった。というわけで、今日はボクがドラマ CD をどうやって作っているかの話。
ボクは Adobe の Audition というソフトでドラマ CD を作っている。
トラックは登場人物+BGM x 2、SE x 2 である。例えば登場人物が 4 人いるなら、4 + 2 + 2 で合計 8 トラックだ。いずれも 1 トラックは 2ch である。
BGM や SE が 2 トラックずつあるのは、複数の BGM や SE が重なったりするからだ。脚本によっては SE はもっとトラック数が増えることもある。
また、制作環境では 88.2KHz の 32bit で制作し、これを Sound Forge というソフトでコンプをかけたあと、44.1KHz の 16bit ステレオにコンバートしてから納品している。
元のデータは 44.1KHz のモノラル(BGM と SE はステレオ)なのになんで 88.2KHz でやるかというと、いろいろとエフェクトや重ね合わせをするからだ。44.1kHz のままでやってしまうと、どんどん処理をして行くうちにどうしても音が濁る。
ミキシングは BGM が -20db、音声と SE は 0db のままはじめる。これでだいたいクリップする(歪む)ことはないのだが、4 人同時に叫んだりするようなシーンがあると、どうしてもクリップしてしまうので、そう言うのがある場合、改めて音量を設定し直す。
音声・SE が -7db、BGM が -25db くらいか……。
ボクが一番気になるのは、台詞の間隔だ。納品されてきた音声ををのままつなげたのでは会話は成り立たない。普通の落ち着いた会話では音声と音声の間を若干あける必要があるし、急展開や焦っているシーンなんかでは同時に叫んだり、前のキャラの発言が終わった瞬間にもう次のキャラが喋ったりするのだが、これらの間隔はすべてボクの感性でやっている。
果たしてこの間隔が、ちゃんと違和感なく出来ているかどうかは、ボク個人的に気になっている。
若い人ほど台詞と台詞の間の間隔って短かったりするのだが、ボクの持っている感性がちゃんと若い人の会話のリズムになっているかどうかが、自信がないのである。
まーしかし、結局ドラマ CD 作るのに一週間かかってしまった……orz
もっと早くできると思ったんだけど……出向の身であることと、腕がなまったこともあり、ものすごい時間がかかった。しかも今回、全然凝ってないし。まぁでもなんか自分の作品のドラマ CD とか作りたくなってしまったなぁ……。
- 今夜のヘビロテ -> Paraiso / SOIL & “PIMP” SESSIONS
ビット深度は編集中に余分を見ておかないと劣化が目立つことは有名な話で原理的にも簡単なことなのですが、サンプリング周波数も効果あるんですねー。個人的にはその辺を気にしなくてもいいfloatの普及が待ち遠しいところではありますが・・・と思って調べてみたら、結構使えるソフトが増えてた件。
サンプリング周波数も効果あると思います。
まぁ、今回はそんなにエフェクト使ってませんが。
ところで 32bit ですが、こちらも処理は Float です。
あ、重ねあわせのことばかり考えてエフェクトの事をすっかり忘れておりました。エフェクトまで考えるとオーバーサンプルでの処理は確かに効きますね。floatはソフトの内部処理だとかなり普及してるらしいですね。再生側も普及してくれればレベル調整が過去のものに・・・は流石にならないかorz
台詞間隔は他のものを参考に・・・しようにも、その「他のもの」が世間によく受け入れられる参考例なのかの判断に困りますね。色々と山ほど聴き込む時間もないし、他を参考にすることで独特の味が消えるといったデメリットも考えられますし。難しい部分です。