東京麺珍亭

(関連記事:東京麺珍亭本舗
同僚 3 人と一緒に帰ることになり、飯をくうことになった。
珍しい取り合わせだし、帰り道に何かご飯ということも珍しい面子だったので、どこか紹介しようと思い、「東京麺珍亭」を紹介することにした。油ソバは最近ではすっかりその存在感がなくなり、ボクの周囲でもラーメンの方が美味しいと言われてしまうくらいである。
ボクは猫舌でだからというのもあるが、油ソバがけっこう好きである。もちろん湯麺のラーメンも好きだし食べる機会も圧倒的に湯麺のラーメンなんだけど、なんていうんだろうね、ボク的に牛丼って感覚? 器持ってガツガツって掻き込む感じ。それがボクの油ソバの位置づけである。

で、東京麺珍亭。「珍」という漢字が入ってはいるものの、ボクにとってはオーソドックスな手堅い油ソバ。チャーシューが二種類あるのが変わってるところかな。トロ身の多いチャーシューとブロック肉のチャーシュー。麺は太めで、モチモチ。お店では良くかき混ぜるようにと書いてあるけれど、ボクはしょっぱいのが苦手なので、あまり混ぜずにしょっぱさをコントロールしている。あとにタレが残るくらい。
ラー油とあと酢をかけるんだけど、酢は途中から足すとまた味がかわるので飽きない。
そんなわけで油ソバ、もうちょっとメジャーになって欲しいなぁ。
1307180720

どのネットにつなげるべきか?

bs_hina03q
スマートフォンが普及したおかげなのか、巷では無線 LAN サービスが増えた。いわゆる WiFi というヤツである。主に携帯電話会社が積極的に広めているがその理由は単純に、携帯電話網を圧迫しないからだ。これらの無線 LAN アクセス・ポイントはその建物などに設置されているブロードバンド回線に接続されており、携帯電話網を圧迫しない。だからできれば WiFi で携帯電話会社はアクセスして欲しいと思っていることだろう。
なにせスマートフォンがやりとりするデータはフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)よりも圧倒的に PC に近く、PC とまでは言わないまでもかなりリッチに回線を使う。
まぁそんな状況の所為か、ノート PC を開くとずらずらと無線 LAN アクセス・ポイントが表示される。

ところでこの「無線 LAN アクセス・ポイント」だが、色々な言い方があって、正直どうしたものか……。ホットスポットと言ったり、AP と言ったり、WiFi と言ったり……なかなか悩ましい。まぁ正確には「公衆無線 LAN」と言うのが良いのだろうが、しかし長いww。
たとえばマックで「公衆無線 LAN、使えます?」とかイチイチ聞いてられない。「WiFi 使えます?」の方がよっぽど言いやすいが、WiFi というのは規格名であって、サービスの名前ではない気がする。ちなみに知り合いの女の子が「WiFi」のことを「ウィフィ」と発音していて、萌えた。ちょwwwかわいいじゃねーかwwww

閑話休題。
でね、何の話かというと、この公衆無線 LAN、ボクは凄く抵抗がある。いや、公衆無線 LAN に限らず、出先での様々な無線 LAN というものにだ。というのもこの無線 LAN を提供するアクセス・ポイントというのは簡単に設置出来、その管理はその設置したオーナーによって簡単に管理出来てしまうからだ。
何が言いたいかというと、社内規定などに則って構築したプロバイダや携帯電話会社のような通信網ではなく、一個人が設置出来、そして一個人でいくらでも設定が出来てしまう代物なのだ。いやまぁ、それ以前にプロバイダや携帯電話会社が信用出来るのかよと言われれば、それは信用出来ない。通信内容は監視され、何かあれば警察などに提出されてしまうだろう。とは言えそれは例えばボクが何か犯罪などを犯してしまったときにはじめて意味をなすデータで有り、それまではただの無意味なデータの塊である。
翻って、無線 LAN はどうか? 例えばマクドナルドや駅、もしくはバーやレストランなどの飲食店、さらには出向先の会社や知人の会社など、それらに設置されている無線 LAN アクセス・ポイントは比較的自由に設置した人間が設定出来てしまう。もしかしたらすべてのパケットはキャプチャされているかもしれない。
さらにもう一つ重要なのが、プロバイダなど、「ボクという人間を知らない人」がボクの通信履歴をとっておくのと、「ボクという人間を知っている人」がボクの通信履歴をとっておくのとではかなりその意味合いが異なってくる。ボクという人間を知っている人がボクのデータを集めると、そこには様々なことが見えてくるだろう。そこにはボクにとって都合の悪いこともいろいろある。ところがボクを知らない人がそれらのデータを見たところで、「なぜそこにアクセスしたのか?」「どうして普段そこにアクセスが行くのか?」などはサッパリ分からないし、価値がない。
もっとも、「ボクという人間を知らない人」でも「ボクの中から何か普遍的価値のものを盗み出そうとしている」場合はこれまた別の話になってくる。「不偏的価値のもの」とは例えばクレジット・カードの番号とか、ネットワーク上の様々なサービスに利用しているユーザ名やパスワードのようなデータである。

なので極力、ボクは自分が設置した以外の無線 LAN にはアクセスしないようにしている。そして様々なデータはすべて暗号化して通信しているようにしている。現在、ボクがアクセスする様々なサービスのウチ、暗号化されてないのは HTTP(いわゆるウェブサイト)の通信だけで、あとのすべては暗号化してやりとりしている。
それでも SMTP は平文で流れるし、HTTPS もどこにアクセスしたかは分かってしまうのだけれどね。

そんなわけで公衆無線 LAN や友人宅の無線 LAN など、無線 LAN にアクセスするときは少し気をつけた方がいいかもしれないと思っているのだが、どうだろうか? ただの取り越し苦労だろうか?(ぁ

Apoptosis II / rain forest

霧雨の晴れた森はなんだか少し色が違っていた。
明るい緑。
空は曇っているのに、葉々はまるで新緑に戻ったかのように生き生きとしている。
それでも地面はまだまだ湿っていて、足で踏みしめるとたくさんの根に絡め取られた土からじわっと水が滲み出す。
この地面が乾くことなど、過去もそして今も、これからもないだろう。
トーヤは靴紐をしっかりと結び直すと、振り返って扉の奥に声をかけた。
「早くしないと、またすぐに降ってきてしまいますよ?」
トーヤの後ろには巨大な幹がそびえている。
その幹には蔦が幾重にも絡まり、それらは苔で覆われていた。
そして幹の中央に、人一人分通れそうな穴が空いており、そこにはささやかな木の扉がつけられているのだった。
『創世の森には魔術師が住んでいる』
誰がそう言い出したのか解らないが、この森に魔法使いが住んでいるのは本当のことで、そしてここがそのささやかな根城だと言うことを知っているのは、世界広しといえどもトーヤぐらいなものだろう。
「お待たせ」
程なくすると一人の少女がその扉から姿を現した。
年の頃は一〇歳くらいだろうか? トーヤの胸元にも及ばない。
つたなく小さな手、おぼつかない足どり。
手には自分の二倍はあろうかという金色の杖、着ているローブは長すぎて地面の上を引きずっている。だが不思議とそのローブは汚れていなかった。
「薬草をとってから、お店に行きましょ?」
少女はそう言いながらもいくつかの魔法を使う。トーヤに話しかけながらも、その合間合間につぶやくような言葉が続いていたことをトーヤは聞き逃さなかった。
つぶやきが終わると杖が何度か明滅し、少女の身体が光ったりトーヤの身体が光ったりした。
「はい」
少女が自分の隣まで来るのを待ってから、トーヤは左手を差し出した。
少女がその左手をしっかと右手でつかむ。
ほぼ同時に巨大な幹にあった入り口は跡形もなく消え去った。
そこには巨大な木が天高くそびえているだけだった。
「留守番、よろしくね、ムーン」
振り返るでもなく、少女がつぶやいた。
「はい、ご主人様」
するとどこからとも無く声が降り、二人の真上の枝を揺らして一匹の黒猫が顔を出した。
そして得意気に一鳴きすると、また枝の中に隠れてしまった。
それを見届けると、トーヤがグンと地面を蹴った。
トーヤの周囲の空気が動き出し、まるでトーヤを上へ押し出すかのように下に集まると、トーヤの跳躍とともに一気に上へと流れ出した。
同時にトーヤとそして少女の身体がふわりと浮く。
「あら、うまくなったじゃない」
ローブを風にたなびかせながら少女が嬉しそうに笑う。
「フォルホクの沢まで行きます」
少女の褒め言葉にうまく反応できなくて、トーヤはぶっきらぼうに行き先を告げるとそのまま空(くう)を切って、目指す方向へと飛び立った。
少女がそんなトーヤを見透かしてクスッと笑うが、魔法で手一杯のトーヤにそれをかまう余裕はなかった。
風がトーヤと少女を受け止めて、そして遠くへ飛ばす。
でも森より高くは飛ぶことはない。
あくまでも木々の間をぬって進む。
風は湿っているから決してこの飛行が爽快とは言い切れないが、それでも葉々の香りで充満していて、なんだか心地よい。
それになんといっても、雨が降っていないのがイイ。
雨の中を飛ぶと、歩いているときよりも何倍も濡れてしまうのだ。
途中、トーヤ達に気付いた鳥たちが併行する。
二、三言少女と言葉を交わすと、鳥たちはまたどこかへ飛んで行ってしまう。
「当分雨は降らないみたいよ?」
鳥たちに聞いたのだろうか?
少女はトーヤにそう教える。
「は、はい」
でもどうやらトーヤの方はそれどころではないようだった。
「高所恐怖症だもんね~。怖いんでしょ~~~?」
少女がトーヤの腕をギュッとつかむと、顔を寄せてきた。
「そ、そんなこと……」
ない!
と否定したくて、なんとなく下を見る。
たかだか五メートルそこそこの所を飛んでいるはずなのに、眩暈すら憶える。
空を飛べるようになったからといって、別に高い所が平気になるわけではないようだった。
「わっ……わっ……わわっ…!!」
その瞬間、飛行が不安定になる。
「あのね……」
少女は呆れて溜息をついた。
「怖いものは怖いんですよぉ!」
慌てて体勢を立て直しながら、トーヤが子供の悲鳴にも似た声を上げた。
「あ」
ふらついていたトーヤの姿勢がなんとか定まった時だった。
少女が短い声を上げる。
「え、なに?」
の「に」の辺りでトーヤの声が途絶えた。
同時に響く鈍い音。
トーヤは姿勢を立て直すのに精一杯で、前方に木が迫っていたことに気付いていなかったのだった。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
言葉にならないうめき声が木の根元から聞こえてくる。
「ちゃんと前を見なさいよ……」
一方の少女はと言えば、空中にふよふよと浮いている。
「き、気付いてたんなら、教えてくださいよぉ……」
ぶつけた頭をおさえながらトーヤが涙声をあげた。
「うーん、教えてたらたぶん落っこちてたかなぁ」
体勢を立て直している所で、前方に迫っている木のことを教えたら、今度は回避行動で墜落していたかもしれない。
「先生が高所恐怖症なんて言うから……」
トーヤはやっと起き上がると、長い溜息をついた。
「まさかあそこまで取り乱すとは思わなかったのよ」
少女はクスクスと笑いながらトーヤの足許に降り立った。
「さ、気を取り直して、行きましょ?」
「はい……」
元気のない返事。
無理もないかと少女は苦笑する。
魔法は交代。
結局少女が飛翔の呪文を唱えることとなった。
「────……───!!」
トーヤには聞き取れない発音の言葉。
遙か昔に滅んでしまった言葉だと、少女が前に言っていた。
すると、先ほどとは較べものにならないほどの空気が少女の元に集まってくる。
力強く、鋭い風。まるで少女を中心に、風が落ち込んでいるかのよう。
木々がざわざわと揺れ動き、周囲のものが風で少女に引きつけられているかのようにまあるく歪んだ。
「じゃぁ行きましょうか」
今度は少女が小さな手をトーヤにさしのべた。
「はい」
トーヤも手を差し出す。
その手に触れるが早いか、背中を押されるような風が二人を襲った。
そしてなんの抵抗もなく二人は空中へと持ち上がり、一気に森の中を突き進んだ。
トーヤがぶつかった木はあっという間に見えなくなり、耳をつんざくような風切り音に包まれる。
「は、速すぎですよぉ……!!」
しかしそんなトーヤの声もまるで置いて行かれるような速度だった。
枝という枝、幹という幹が迫ってきては目前で左右へと別れていく。
実際は自分たちが避けているのだが、あまりにもスピーディで、木々や枝の方から避けているようにトーヤには見えた。
一方の少女はと言えば、気持ちよさそうに目を細め、そして髪とローブをたなびかせながら飛行を楽しんでいる。
途中で出会う枝に時折触れると、何か蛍の光のような小さな光体が少女の身体を行ったり来たりするのが解る。
この高速移動の最中にも、少女は木々達とコミュニケーションをとっているのだった。
「北の湿地に新しいドラゴンが住み着いたって。一悶着ありそうね」
「あら、キツツキの親子が迷子に?」
「あのフクロウ、また餌をとれなかったのね……」
森で起きたあらゆることが、少女の元に届けられる。
彼女はこの森の管理者でもあるのかもしれない。

今頃なんで気付いた『½』(ゲームのタイトルの話

すっごいどうでもイイ話をうだうだと。 1/2 summer っていうゲームがあるんだけど、コレのタイトルを考えたのはボクなのね。「ワンサイド」という読みは原画家さん。ボクは別に「にぶんのいちサマー」でもいいかなぁなんて思ってたんだけどね。ただこのタイトルで問題なのはファイル名を作れないこと。Windows では半角 / が使えない。だからずっとファイル名やフォルダ名は summer ってつけてた。 で、今頃になってさ「½」「⅓」「¼」っていうフォントがあることを思い出した。 くそー、なんでもっと早く思い出していなかったのだ。 ½summer ってフォルダつくればよかったじゃん!

まぁそれでも解決しないこともあるんだけどね。それは、URI 。これは 2 バイト系文字は使えないので、結局こっちは summer って使ってた。

でね、思ったんだけど、タイトルってさ、「文字」を使うじゃない? もういい加減もう文字に拘る必要はないんじゃないかなと思っている。「☠」とかw 「☄」とかw Unicode は面白くて、特殊文字がけっこうある。

タイトルってさ、実はボクは自分の企画の場合すぐ決まるのよ。ところが、そこから先が大変。他のスタッフから気に入らないと言われたり、流通からは気に入らないといわれたり。でも、名は体を表すのごとく、企画者であるボクはそのものズバリのタイトルをつけたつもりなんだけど、なかなかそこは理解されづらい。 結局タイトルが決まるのに何ヶ月もかかることがある。今ボクが担当しているゲームも、タイトル自体は年始に考えついていたのだけれど、結局あれやこれやとあって決まったのは 6 月という、半年もかかっていたりする(汗)。他の会社がどうやってタイトルを決めているのか、ちょっと気になるなぁなんて思った。

お前は辛ければ何でもいいのか!?

マック嫌いのボクが気になっているハンバーガーがあるんですよ! その名も「ハバネロトマト」。ハバネロですよハバネロ! 辛い物好きとしては見逃せない! というわけで、洗車の合間に食ってみた。結果、辛さが他の不味さを消していて、うまい!(マテ)
っていうかボクの舌がね、よろしくないね!
辛い物好きは、とりあえず辛ければそれで満足してしまうようだ(ぁ
舌がやられとるやん!
とはいえ、別に辛くはないんだけどさ。でも、ちょうど良い辛さな気がするよ。あとからちょっとピリッとくるアタリが。ただマックの中ではかなり食いにくいバーガーじゃなかろうか。うまく言えないんだが、なんかトマトがずれまくる。【食べる→トマトがずれる&口の周りが汚れる→位置修正→最初に戻る】みたいな感じで、紙ナプキンで拭きながら食べた。
むぐぅ。
130715DSCF5252 130715DSCF5258

お引っ越し

知人の引っ越しを手伝ってきた~。結婚して新居。いいですなぁ。
近場の引っ越しだったので、楽だった。
けど、やっぱボクの車はあんまりモノのらないね~。
7 人乗り仕様なのよね。7 人乗りだとセカンド・シートが折りたたまれないので、どうしても後ろの空間が狭くなってしまうのである。これが 8 人乗りだとセカンド・シートが折りたたまれる。
 
会社の引っ越しも手伝ったことがあるんだけど、幅 120cm のデスクが二個しか積めなかったのよねぇ。まぁもともと人を運ぶことを目的に買った車で、荷物の方は二の次だったので、まぁこれは仕方のないことなんだけどね。

でも思ったのが、世の中たくさん車が走っているのだけど、ボクの周囲で車ユーザって少ないなぁってこと。そして 1 BOX 持ってる人はさらに限られるわけで、引っ越し事となると結局ボクが呼び出される。まぁそこはそれとして、つまりそれだけやっぱり車って言うのは持つだけで凄いコストのかかることなんだろうなぁと。だからボクなんかよりも収入が全然安定していて、ボクなんかよりも収入が良い人でも車を持ってない。
そう考えるとボクが車を持っていること自体、分不相応なのかななんてふと思ってしまった。とはいえ車のない生活っていうのも今となっては考えにくい。これ自体贅沢なのかもしれない。なんかそんなことを思った一日でした。写真は積み込み中のエスティマと、新居で必要な家具をニトリに買いに来たときにデザインがいいなぁとおもった脱衣所の写真。
130714DSCF5248 130714DSCF5250

脳の老化か? それとも、そもそも脳がおかしくなったか?

rural_ay00g
これから話すことは、なんて言うんだろうね、ボクの思い込み的な話。でも決して無視出来ないのではないかなぁと最近思っているので、何となく日記に綴ってみた。

ボクらが知覚している世界というのは、目や耳などの感覚器官から入ってきた情報を元に脳が構築したものだ。だから現実世界と色々違う所がある。例えば視界の見えない部分を脳が補ったり、音と映像を同期させたりといった具合だ(視覚からの脳の解析の方が時間がかかるため、音の方が先に解析が済んでいるのだけど、わざと遅らせて視覚と同期させたり)。脳が勝手に補正し、ボクらが活動する上で不都合が生じないようになっている。これはこれで便利なのだが、それらの処理があるため、現実世界との間に若干のタイムラグが生じる。それはおおよそ 100msec だと聞いたことがある。
つまり脳の中で知覚し、見えていることは、現実世界よりも 100msec 遅いわけである。

そのせいなのかどうか解らないけど、ボクが解っているだけでいくつかの不具合が生じている。

①チャット上の時間

IM やチャットなどで、わりと長文を送ったのに凄い早く返事が送られてくることがある。こっちが送信キーを押した瞬間にもう返事が返ってくるみたいな。こっちとしたら「ええっ、もう内容を読んだの!?」みたいな。実際に時間を計ったわけじゃないので、ただのボクの錯覚かもしれないが……。「もしかしてボクの書いていた内容を、未来から読み取りましたか?」と言いたいぐらい、返事が速い。しかも返答がなにか見当違いかというとそうでもない。あいては確実にボクの書いた内容をちゃんと読んでいる。

②いつの間にか、いる

ボクが一番おどろいているというか、困っている問題がコレである。車を運転していて、体験する。
車の運転というのは前だけ見ていればイイというものではない。周囲を見渡して、前後左右の車や歩行者などの挙動や、その目的を推察することも重要である。なので色んな所に目配せする。で、視界内にある様々なものの次の予想を頭の中で立てているのである。次見たときは、この車はだいたいあの辺にいるなとか、駐車車両の向こうに歩行者が見えたとき、おおむね今歩行者はこの段階、みたいな。
それらの情報を総合的に判断しながら、それらを運転に反映させるのである。
ところが、その自分の予測よりも遥かに早く移動している車や歩行者に遭遇することがある。「え、縮地ですか!?」みたいな。それは単純にボクがその対象との相対速度を見誤っているのかもしれないし、ボクの中で感覚で刻んでいる時間(次の目配せまでの時間)が実は自分が思っているよりも的確ではないとか、いろいろ要因は思いつくんだけど……それにしてもなぁ……。
今のところこれで事故ったり、事故りそうになったことはないんだけど、それでも「あれっ!?」って思うことはけっこうな頻度である。

ここで注意しなければならないのは、周囲の対象物の次の位置を予想するって、実は教習所で NG と習う「だろう運転」なんだよね。周囲の様々な動きを「予測」して「じゃぁ、ボクがあの交差点に着く頃には、こうなっているだろう」という予測なのだから。だから急にこっちにハンドルを切ってくるかもしれないし、歩いている人も急に走り出すかもしれない。まぁそれらの不測の事態のために「余裕のある運転」をするようにしてあるんだけどね。「余裕のある運転」というのは「車間距離」だったり「速度」だったり、「邪魔」だったり。
邪魔というのは、自分の行きたい進路を予めふさいでおくことだ。左折したいなら、後方・左側にバイクや自転車などがいないことを確認して、前もってスキマに入られないように車を寄せておくとか。抜くなら車の右側を通ってくれと。こういう「邪魔」も、予め行動しておくことによって安全につながる。もちろんいきなり幅寄せしたりするのは NG である。

③ある決まったものが別のモノに見える

動体視力というのはけっこうアテにならないというか、脳が補正する視界が増えるんだろうね。
よく通る道で、電柱と植え込みが並んでいる場所があるんだけど、必ずそこに「人が立っている」と誤解してしまう場所があるんだよね。他にも「人が歩いているかな?」と思ったら看板だったり、電柱だったりすることはよくある。またその逆もあって、看板や電柱かと思ったら人だったみたいなこともある。ただこれらは決まって、立ち止まっている人である。
動いている人を看板や電柱などに見間違えたことは今のところない。
他にも「男の人」だと思ったら「女の人」だったり、その逆だったり、服の色とかも明らかに違っていたり。
つまり車で接近しているとき、動体視力の片隅に捉えられた「人らしきもの」=「注意すべきもの」というのに脳は意識は行くものの、ちゃんと情報は捉えられていないため、テキトーな人物像を作り上げる。近づいて改めて観察してみると、実は性別も違ったり、着ている服の色まで違っていたりするのだ。

この現象は特に人の多い交差点で起きて、例えばあっちにもこっちにも人がいる場合、それら一人一人をじっと観察することは出来ないから、頭の中で無意識に「こことそことあそことあっちとむこうに人がいる」って勝手にマーキングして、それらの動く方向を頭に入れつつ交差点に進入。実際にボクの車の前を通るときは、そのさっきマーキングしたときと全然違う服を着ている人だったみたいなことが起きるわけである。
こちら現象も事故につながりかねない事象なだけに、わりと「俺の脳、大丈夫か?」と心配している。

そんなわけで、ボクの見ている世界はやっぱり脳が作り出した世界なんだなぁというのを身を以て体験しているわけだが、はてさて、他のドライバーというか他の皆さんはどうなのだろうか。こんな現象が起きているのはボクだけだとしたら……だとしたら……! ひょっとしてきわめて危険ですか!?
まーとにかく、機械の身体はよ、ということですよ!(ぇ